劇場 No. 106
2019年 劇場 No 3
フィルマークスのTLがこの作品で盛り上がってますね。
私も字幕版で観てきました。
生まれつき顔に障がいがあるため、母親と自宅学習をしていたオギー。
彼は小5になって初めて学校に通い始める。
様々な困難に遭いながらも、オギーは周囲の人たちに変化をもたらし始める。
後で知ったのですが、オギーを演じたのは、「ルーム」に出ていたあの長髪の子役だったんですね。
本当に上手く演じていたので、スクリーンに何度も手を差し伸べようかと思ったくらいです。
私自身も父親なので、オギーのお父さんが「解体場に送られる子羊と一緒」と言う台詞に思わずうなずきかけてました。
それに対して、母は強しだなぁ。
息子を気遣いながらも気丈に振る舞うJ.ロバーツの演技にも思わずうるッとさせられました。
そして、いつ見ても綺麗だしなぁ...
ストーリーはオギーの視点だけでなく、姉のヴィア、オギーの友達ジャック、ヴィアの友人ミランダの視点からも それぞれ語られ、テンポよく展開していきます。
登場人物のそれぞれが、何処か心に満たされないものを抱えているけど、オギーを中心に少しずつ変わっていく姿に共感を覚えます。
そして、もう一つ感心したのは、オギーが通う学校の校長がいじめっ子に対してとった毅然とした態度。
もしこれが日本なら、親が「教育委員会に...」と大見得を切ったら、学校関係者はあたふたするだけでしょう。
いじめっ子とその親に‘NO’と言って突き放したあの校長は立派です。
トップがドッシリと構えていれば、子供達も安心感が得られるはずです。
(あの校長役は、ドラマ「ホームランド」でCIA局長役をしてた人ですね)
全編を通して、まさにサブタイトル通り、太陽のような存在になって周囲を照らしていたオギーくんに感心させられっ放しの2時間でした。