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ワンダー 君は太陽のMOEのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.2
自分自身を変える、ということは時に周囲の人々の変化を必要とする。
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原作は既読で、今か今かと日本公開を待ち続け、とうとう鑑賞する事が出来ました!!
もう、その時点で感動ですよ笑!
原作からの忠実で、本当に素晴らしい映画化だったと思います。このお話を映像で観ることが出来て本当に良かった。(*´-`)

顔は、人に会って最初に目に入るものだから、オギーの顔を見てビックリしてしまう子供たちの気持ちは大いに分かる。けれど、それをいじめる理由にするのは大いに間違っている。挫けながらも学校に通い続けたオギーは本当に強い。その強さが、自然にジャックウィルやサマーといった友達を引き付けたのだと思う。
人と違う、ということを「個性」と考えるか、「孤立」と考えるかで、見方はかなり変わる。
この世に”普通”の顔や同じ顔なんて存在しないし、皆んなが皆んなそれぞれ違う顔を持っている。”普通”という誰もが安心の拠り所にする幻の尺度が、人と人との間に壁を作ってしまう訳であって、その尺度が幻である、と分かっている人は、誰とでも分け隔てなく接することが出来るのだと思う。

「ワンダー」という作品の素晴らしいところは、オギーという太陽を中心に、その周囲を取り囲むオギーの友達や家族という惑星たちが、一つ一つ凄く丁寧に描写されていること。オギーと同じくらい、周囲の人間の心理描写が細かいので、それぞれのキャラクターに共感出来て、同じ人間の色々な側面を知ることが出来る。凄く感情移入しやすくて、素晴らしいです。

原作の中で、個人的に最も推しキャラだったオギーの姉ヴィアが映画でも凄く丁寧に描かれていて、凄く嬉しかったです。ヴィアの存在が、ワンダーという作品の格をかなり上げていると思います。ヴィアを演じていた、イザベラ・ヴィドヴィッチさん、素晴らしい演技でした!(*´ω`*)
ジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソン演じるオギーの両親が、これまた良い味を出していて、プルマン家の素晴らしい雰囲気を作り出してくれていました(*´-`)

本当に素晴らしい作品でした!!(´∀`*)
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