ハンディを持った子供を主人公にした話にありがちな過剰な重さや持ち上げがない、爽やかな1本。
オギーの特殊性が、外見というあまりにもわかりやすいものなので困難にもぶつかりやすいけれど、決してそこばかりを強調したオギーだけの物語ではなく、彼を取り巻く色んな登場人物の視点から話が構成されているのがとても良かった。
オギーとその家族の関係に、とにかくやられました。暖かくて優しいけど、オギーに甘いわけでは無い両親。聞き分けが良くて弟想いだけど、どこかに子供らしい嫉妬心も持ち、ティーンエイジャーらしい悩みも抱えるお姉ちゃん。そして、自分のハンディに悩みながらも、自分の意思をしっかり持ってるオギー。
子供を育てている身としては、悩みの主点は違えども共感しやすいところが多々あり、どうやってこんないい子達を育てたの!とオギーの両親とがっつり話し込みたい気分笑
オギーは偏見に打ち勝った成功例のようなもので、世の中にはそれが難しい子や人がたくさんいるのもわかりますが、ハンディを持つ人も、そういう人と関わる機会がある人にも、自分で何かに気づくヒントに満ちた映画だと思いました。