視点の豊富さがよい。障害を持つハンデもの特有のお涙頂戴な定番映画かと思いきや家族のそれぞれの主観と客観を揺れ動くような機微で織り込みながら優しさが包み込む。この構成が特別良い。繊細な視線を絶やさずそれぞれのエモーショナルが結集しやがて大円団を迎える構図もベタだがそれなりの感動が上乗せされる。世界の素晴らしさを実感できる。また本音を言えば息子オギーよりお姉ちゃんヴィアの繊細なエピソードに観てて心が揺れ動かされた。
道徳観に揺さぶりを掛ける作品だった。登場キャラが善人ばかりで文句をつける隙間がない。人は見た目ではなく中身を見ていたり言動次第で周りも変わる強いメッセージ性を感じた。また単体のエピソード自体は至って普通だが純度が高い映画だったように感じました。散らばるスターウォーズねたや宇宙というオギーの存在が多数ある惑星の周囲と繋がっていくカタルシスは優等生すぎる脚本だ。誰が見ても刺さりグッとくる良質なヒューマン映画です。
