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ワンダー 君は太陽のnomovienolifeのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.3
これは「個であること」とは何か、一人一人の話であり、家族の話であり、学校の話であり、人生の話であり……。初めはなぜこのような、よくあるお涙頂戴のストーリーの映画が世界的に好評を得たのか不思議だったが、シンプルであるからこそのリアリティ、「あるある」の超えたところに、深い感動が待っていた。

とはいえ、最近の虐待やいじめの問題や事件を思い出すと、この作品を、学校や教育委員会の恒例上映作品にして欲しいと思ってしまう。

この家族「Pullman」も学校の校長 「Tushman」も、ユダヤ系の姓だ。彼らの教育の在り方は、宗教からは離れていても、『ビューティフルボーイ』を観てもわかるように、何か不思議な共通点があると思う。それは文化的DNAとでもいうのだろうか、確固たる信念と逆境への静かな抵抗……学ぶところは多い。
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