このレビューはネタバレを含みます
シンプルにハートフルな映画。
テーマも素敵だし子供が産まれたら見せたい。素敵な人間になってほしいと思う。
一方で演出や脚本でもう一声欲しかった感もある。
障害のある主人公であるオギーの視点だけではなく、オギーという弟を持ち、弟を愛してはいるけど自分ももっと愛されたい姉のヴィアに視点が移るのは「おっ」と思ったし、そこからオムニバス的に色んな人物に移っていくのはいいんだけど、親友のジャックが何であんな酷いことを言ったのかとかもう少し丁寧な描写が欲しかった感じ。ヴィアの友達の気まずくなってる子ももうちょい存在感出しても良かったのでは。
特にいじめっ子のジュリアンは、あんなダメそうな親を映すなら、彼の心理描写も少しあってもいいのかもとは思った。校長室から出て行くときに「あ、彼の描写が始まるのね」と思ったらそのまま退場したし。
もうちょっと上手いこといけたのではという感覚も残る。
そんなとやかくいう映画じゃないとは思うんだけども。