Acid Black Cherry が2015年にリリースしたコンセプトアルバムを映画化した愛の物語。CDアルバムの映画化といった極めて稀な企画。
Acid Black Cherry(ABC)のファンムービーと言ってしまうとその通りなのだが、ファンではない私も楽しめた……と思う。
初っぱなの大音量で流れるABCの曲を聴くだけでファンの感動を煽る。その後から始まるファンタジーな世界観は観ていて不思議である。登場人物は少なく、それぞれが重要な役割を担う。中でも光るのは、主人公Lを演じる広瀬アリス。かわいい、きれいの両方を持つ華のある女優だと認識させた。
L自身は友人の女の子に似ている。年上の彼氏ができ、SNS上でツーショットを上げまくる。その後、彼氏に傷つけられ別れる。しかし、またしても年上の彼氏と付き合い傷つけられ……。ダメージ恋愛のループが彼女をボロボロにしていき、負の連鎖に陥る。泥沼である。同性としては感じないが、本作品に出てくる男たちのような男を女性は常に感じている、認識しているのかもしれないと思った。
よく考えると「君に読む物語」に類似している点があって、ABCの曲には愛の深さがあるように思える。
女の子の二人組が号泣していたけどABCのファンだったのかな。
一言で本作品を表すなら……
昼ドラ！！！！！！！！！
