勝新太郎の主演作、モノクロ作品
清水港と言えば次郎長ものとは予想がついていたんですが
主演の勝新が演じるのは次郎長でも石松でもなく、追分の三五郎っていうマイナーな人物

【あらすじ】
親分なし子分なしの旅鴉追分の三五郎(勝新太郎)は次郎長親分に会い子分にしてもらう目的で旅をしています
喧嘩っ早い三五郎が次々と喧嘩を売った相手(3人)が偶然にもみんな次郎長の子分だったので三五郎は意気投合し共に旅することに

ところが三五郎の無鉄砲さが原因で、次郎長一家とは身内の親分(清水元)が対立するやくざ達に殺されてしまう

仲間達から責められ追放される三五郎、仲間達は何としてでも仇をうとうとするのだが敵の勢力は強大で、、、

【感想】
思ったよりは面白い
定番の勧善懲悪の娯楽作品、ハッピーエンドの後味も良くて好き

けど、やっぱり地味だよねー
メインとなる登場人物を振り返ってみると
主人公勝新太郎はいいとしてその他が
小堀明男、千葉敏郎、月田昌也に小野道子
それぞれ貫禄、豪快&お茶目、イケメン、粋な姉御っぶりと魅力は出てるんだけど、わくわくしないメンバー

一方悪役側を見ると
眼帯の羅門光三郎、どもりの寺島雄作、用心棒の浪人伊達三郎
と個性は出しているんだけどこちらも地味

見ちゃった後ではそれほど悪くはないんだけど、それ以前に見たいと思えるメンバーじゃないのが辛い

ただ個人的に推しの伊達三郎は良かった！
劇中一言も台詞がないの、ただニャッとするだけのニヒルキャラ
そして何故かいつも風車持っていて(弥七かよw)、口にくわえてたり意味もなく吹いていたりする
そんな伊達三郎の姿が見られたのは収穫だった、最後まで台詞がないまま倒されるのもナイス