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ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男のtdswordsworksのレビュー・感想・評価

3.0
芸術やエンターテインメントのクリエイターにカメラを向けたドキュメンタリーは、「何かが降りてくる」瞬間を劇的に描くことがよくあるけれど、本作はそういうのと少し距離を置き、あくまでミルピエ氏本人に焦点を当てているのが特徴。
階級主義・差別・根性論が渦巻く旧態依然とした組織を批判するミルピエ氏は、若手を抜擢し、レッスンスタジオの床を張り替え、フルタイムの医師を雇い、ダンサーが実力を発揮できる環境づくりに腐心する。もうちょっと組織との対立を描けたら面白くなったと思うけど、これはこれでいい。
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