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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のwhitelilyのレビュー・感想・評価

3.8
第二次世界大戦下、チェコにおけるエンスラポイド作戦を描いた作品。〈プラハの虐殺者〉と呼ばれたナチの高官ラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画。大戦中に計画された作戦のなかで唯一成功したと言われる暗殺計画。

戦時中とはいえあまりにもあんまりな結末。でもこれこそが戦争なのだと言い聞かす。実行犯数人の命と市民数千人の命。それを秤にかけなければいけなかった時代。裏切り者チュルダもそれが生きる術だったと思えば攻めることはできない。教会での銃撃戦が臨場感あって凄まじかった。
暗殺実行のその後の出来事がしっかり描かれていたのが良かった。

それにしても邦題なんとかならんかったんかシリーズ。原題『エンスラポイド』のままで良かったのに…コメディみたいなタイトルだけど中身は秀逸、すごく重厚。おすすめ。
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