Jermaine7

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のJermaine7のレビュー・感想・評価

4.2
原題は類人猿を意味する"Anthropoid"
第二次世界大戦下において、イギリスとチェコ・スロバキアにより計画された、ナチス親衛隊ラインハルト・ハイドリヒの暗殺作戦を描いた映画。
作戦名が''Operation Anthropoid''

レジスタンスを題材とした映画において必ずといっていいほど議題になるのが、その大義名分について。
なんのため?だれのため?ということ。
工作員がその大義名分の狭間に立ち、心身共に追い詰められていくシーンは毎度胸が締め付けられる。

作戦終了後にナチスの報復により作戦に無関係なチェコ人13,000人が虐殺されたとのこと。
ドイツが第二次世界に勝利していれば、チェコ・スロバキアが世界地図から消えていたかもしれない。

1人の殺害の為に、13,000人が犠牲となったことを考えると苦しくなるし、戦争下での1つの作戦が10の効果を生むことは少ないのかもしれないが、70年以上経った今でもプラハの街が世界一美しいと言われるのには少なくとも彼らの功績もあると思いたい。
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