久々に映画を目をほそーくして薄目で観たり、時には交互に片目を閉じながら観てしまった。ボクが想像していたジャンルとかなり違い、なんならガオーってテンションでやって欲しいものだが、やってくれないものだから、アドレナリン麻痺も起きず、終始麻酔なしで手術を受けてるような、そんな気分だった。こんな狂喜乱舞した超縦社会獣医学校に我が子を通わすくらいなら、いっそのこと歌舞伎町に通って欲しいくらいだ。
頭が良いんだが、悪いんだがわからない生徒たちと、
池田エライザ似なんだか、満島ひかり似なんだかわからないヒロインと、仲が良いんだが、悪いんだがわからないその姉妹。
そして、自分自身もこの映画が苦手なんだか、超好きなんだかわからなくて今も困っている。
この気持ちは、禁断の味を知り、カニバリズムに目覚めてしまったヒロインがそれを認めたくない葛藤と少し似ている。
本作の監督はジュリア・デュクルノー。今年2021年のカンヌ国際映画祭では、次作に当たる『チタン』でパルムドールを受賞している。デヴィッド・クローネンバーグが最も影響受けた監督という事にも納得。
追伸
ヒロインのおっぱいも見せるんだか、見せないんだか。
