このレビューはネタバレを含みます
凄い作品。
家族、姉妹との複雑な愛情関係やジュブナイル、人間の理性と本能、人間性と動物性を独特の描き方でちゃんと伝わる様に作られてるのに驚いた。
多くのテーマを凄いバランスで描いていると思う。
それでいて、カンニバル作品としてまとめているの凄い。
大人びたドレスを着て音楽を聴きながらイキってると攻撃され、戸惑っている中、青いペンキをかけられるのが好きな流れだった。
学生寮が攻撃的で従わせようとする社会の表現が見事って感じた。あと、多様性もしっかり描いていだと思う。
猿と人間の違いはこの多様性を受け入れる所にあると思った。
でもそんな多様性の中でもカンニバルは除外されてしまう性質。
姉が道路に飛び出して人を食べる流れが、カンニバルと姉自身の危うさを表現していると感じた。
2022 新34過21↑リ3 計58