RyunosukeDei

RAW〜少女のめざめ〜のRyunosukeDeiのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.0
filmarks試写会にて。まず衝撃。デトロイトに続き、鑑賞後震えてしまった。。

物語はベジタリアンの少女が、獣医師を目指し大学に入ることから始まる。新歓の通過儀礼で生肉を食べたことから、自らに眠るある素養が目覚め始め...。

ラブストーリー、スリラー、ホラー、コメディ比が4:3:2:1って感じの独特な作品。テーマは「イニシエーション、アイデンディティの動揺と確立」が中心にありながら、様々な要素が複雑に入り組んでいる。時に目をつぶりたくなるようなストーリーだが、美しい映像、強烈な演者、先の読めない展開で最後まで惹きつけられる。

メンヘラなんていう言葉が一般化し、深く傷つけられるような恋愛が避けられる今日だからこそ、響くものがある気がする。

普通の人にはなかなか勧められないけど、このレビューを見るような物好きには確実にオススメできる一作。そう画面の前のアナタだ!笑