最初から最後まで見ているのがずっと重くて苦しかった。アデル・エネルが観たくて観た。
本物のアデルが心配になるほどヤバイ感じだったけど、よく考えたら、登場人物が皆ヤバイ人物しかいなかった。
本当は母親であるルネの愛が、アニエスとすれ違っていなければ、もしかしたらこんなことは起こらなかったかもしれない。
ルネの執念は、後悔があるから、30年もの間すべてを擲って取り組んだのだんじゃないのかな。
本当は、ルネは自分と向き合って、自分の中のアニエスに心から謝るべきだったのだと思う。
ルネはそうでなければ救われないから。
アニエスはどうすべきだったのだろう。
生んでくれただけでありがとう、それ以上でも以下でもないという心情に立つ努力をしていたら、アニュレのような男にはひっかからなかったし、自己破壊的行動にも至らなかったはず。
最後の文字で出るその後も何があってそうなったのか?気になって仕方ない。
二行ほどで書くには中身が重すぎる。そうなる伏線もない。
あと、タイトルはちゃんと中身を見てつけたのか?逆じゃない?
でもこんなに気になるってことは、映画としては大成功なのかも。
アデル・エネルはもう一度観たいけど重くて苦しいからもう観たくない。