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愛しすぎた男 37年の疑惑/ニースの疑惑 カジノ令嬢失踪事件のharetのレビュー・感想・評価

3.4
最初から最後まで見ているのがずっと重くて苦しかった。アデル・エネルが観たくて観た。

本物のアデルが心配になるほどヤバイ感じだったけど、よく考えたら、登場人物が皆ヤバイ人物しかいなかった。

本当は母親であるルネの愛が、アニエスとすれ違っていなければ、もしかしたらこんなことは起こらなかったかもしれない。

ルネの執念は、後悔があるから、30年もの間すべてを擲って取り組んだのだんじゃないのかな。

本当は、ルネは自分と向き合って、自分の中のアニエスに心から謝るべきだったのだと思う。

ルネはそうでなければ救われないから。

アニエスはどうすべきだったのだろう。
生んでくれただけでありがとう、それ以上でも以下でもないという心情に立つ努力をしていたら、アニュレのような男にはひっかからなかったし、自己破壊的行動にも至らなかったはず。

最後の文字で出るその後も何があってそうなったのか?気になって仕方ない。
二行ほどで書くには中身が重すぎる。そうなる伏線もない。
あと、タイトルはちゃんと中身を見てつけたのか?逆じゃない?

でもこんなに気になるってことは、映画としては大成功なのかも。

アデル・エネルはもう一度観たいけど重くて苦しいからもう観たくない。
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