大友克洋「任侠シネマクラブ」が原作の、高校映研のはみ出し三人組を主人公にしたコメディ。この辺りの企画はだいたい成田さんか山田さん。
学園祭にブルーフィルムを流そうと奔走する映画少年三人の、バカらしくも微笑ましいドタバタぶりが楽しい。我らが原悦子大明神に笑顔が少ないのが寂しいが、それ故最後のキスが清々しいのである。
絵沢萠子が相変わらず見事なアシスト。
原悦子+白鳥信一コンビは清新かつ苦味のある青春ドラマを作ってくれる安心コンビ。飛鳥裕子も美しい。ちょっと絡みが少ないんじゃね? と思うが、63分の小品ではそれも仕方ない。ロマンポルノを脇で支え続けた庄司三郎の一世一代の芝居も見所。こういう作品があってこそなのよ。