くすり

ブラッドゲームのくすりのレビュー・感想・評価

ブラッドゲーム(2016年製作の映画)
1.5
ボケじいさんとシスコン兄貴と平和に暮らす田舎娘が大ピンチ!
ある日突然やってきた謎の男女(その設定が生かされることのない片足引き摺りポンコツ男&ビッチ姐さん)に拉致られます。
「ついでに兄貴、てめーは気に入ったからアタイと一緒に来いよな!じいさんは死ね」\バーン!/じいさんチーン。

「実はこの世界には、闇のインターネッツなるものが存在する。そこのあらゆるアングラコンテンツに出資してくれる富裕層がいるので、そいつらを喜ばせるために俺たちナイスカップルで人狩りゲーム映画を撮るんだぜ!協力してくれよな!」
というわけで、ターゲットを処刑場まで連れてきて見事な殺人ショーを行った者には賞金が出ると。なるほどありがちだ!
※その見てるはずの富裕層の反応というやつが劇中目に見える形では一切出てきません。代わりに、常にライブチャットを繋いでいる心配性のボスが騒いでくれます。

スタジオに連れてこられたヒロインと兄貴。兄貴はとりあえず人質という名目でビッチ姐さんのディルド係として小部屋に監禁。
ヒロインちゃんには、観客のために(?)バイオのアリス風衣装に着替えてもらい、撮影現場の森へ放ってゲームスタート。できるだけ遠くに逃げてごらん♪ってヒロインちゃんったらあっちゃフラフラこっちゃフラフラ、ちょっとはしゃいだお花摘みか?といった具合の実に悠長な走り方。君ね命狙われてるの!そんな石に蹴っ躓いてゴロンしたくらいで失神してる場合じゃないよ〜(泣)

ここで人狩りゲームの愉快なハンターたちを適当にご紹介。
血気盛んなのはいいけど頭の足りない弟&兄者。人狩り大好きイカレ彼氏&早くも怖気付いて足でまとい系彼女。優勝候補?やたら冷静謎夫婦。以上の6名で追っかけます(確か)
まあ見どころはハンティングシーンになるはずなんだけど、もうねぇやっぱりそうなるか!と。みなさんターゲットを追うよりもライバルハンター同士の小競り合いに夢中!そしてこの小競り合いのテーマ曲がまたなんとも……とにかく全体的にゆる〜い拳闘なのでもはや和んでくるしまつ。
あとこの現場から誰一人逃がさないためにスナイパーが配置されてるんだけど、このスナイパーの役立たずっぷりときたら!もう超ヘッタクソ。ボスが見てたら即クビ。
そんなこんなでも、監督カップルはエキサイティングに一喜一憂。君たちのゴキゲンな感受性があたしゃ羨ましいよ。

ストーリーの展開は意外と読めず、というかとっちらかっててよくわかりませんww何がしたかったのか。
と、ここまでだいぶ悪く書いてきたような気もしますが、まあまあ楽しんじゃってました。
あっそういやブラッドゲームっていったっけ?そんなブラッドどこにあったよ?!っていうかわりと人死んでるのに地味すぎて逆にすごいよ!それに演技もひどいし声なんかアフレコっぽくて浮いてる。そんななかトラバサミだけは期待どおりのいい仕事してたよ。さすがだね!
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