KAJI7

デビルシャーク/エクソシスト・シャークのKAJI7のレビュー・感想・評価

5.0
素晴らしい完成度。
素晴らし過ぎて、かける言葉もありません…。
まさしく、2000年代を牽引するマイルストン的な秀作と言えるのではないでしょうか?

スピルバーグの『JAWS』から始まった「サメ映画」という映像文学。
もはやサメが登場するという一現象を超えた次元にまで到達した、ある種確立したジャンルであり、1975年のあの衝撃以来、未だ映画界を支える一角であるわけです。

今作、なんと言っても革新的な点は、ありきたりなんて言葉では決して片付けられない、夢と現とが鋭く交錯する、考えに考え抜かれたプロットに、カメラワーク、そして畏怖すら憶えるサメの神々しい造形。
ルイス・ブニュエル監督やデヴィッド・リンチ監督、アルベルト・セラ監督らのアバンギャルドな作風が好きな方には堪らないような、そんな筆舌に尽くし難い奥ゆかしさがありました…。

ということで☆は5.0です。
逆説的に言えば☆0.5でもいいかもしれません。
KAJI7

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