73年版と基本的に同じ音楽、物語だけど、
私は73年版の方が良かったです。
73年版は、イスラエルを含む中東でロケをしていたせいか、70年代の文化とその空間とが絶妙に合っていて、良かった。
今作は舞台らしい演出で、それも悪くはないけど、やはり窮屈な感じは否めない。
イエスの「gethsemane」独唱シーンは、
やはり73年の荒野で1人の方が、
より胸に迫るものがありました。
今作で良かったと思ったのは、
前作よりテンポがよく、
音楽に集中できる事。
あと、ヘロデ王のシーンは、
色々なミュージカルの要素を
入れたのかなぁって印象です。
「ロッキーホラーショー」の様な
大きな口のセット。
「紳士は金髪がお好き」の様な
ダンサーたちに、ちょっとイカれた
フレッド・アステア風のヘロデ王
（踊らないけど）。
お馬鹿に「奇跡を目の前でしてみろ」と
せがむヘロデ王と
それを冷ややかに見るイエス。
その対比がなかなか面白かったです。
