あかね

永遠と一日のあかねのレビュー・感想・評価

永遠と一日(1998年製作の映画)
4.8
こりゃまたすんごい作品をみた。
美しいし生と霊の狭間とゆうか
難しいこといえないけどおったまげ。

自分の家の音楽を消すと
向かい側の家のカーテンの
向こうから同じ音楽が聞こえる。
これはイタズラか?
からかわれているのか?
だけど決して確かめないのね。
明日死ぬ運命の人間だからか。
この家も海の近くでめちゃ
美しかった〜。

この病に侵されていて死ぬ運命の
老人がとある難民の男と出会い
助けるんだけど
めちゃくちゃ男のこが可愛い。
最初自分を助けてくれた老人に
対しニコッと言葉なく笑うだけ
なんだけど胸がはりさけそう。
ちょっとダルデンヌ兄弟ぽい。

そんで国境に張り付くのは亡霊...
それとも人間?
画がキョーレツすぎて
ありゃ私も泣いて逃げるわ。

お決まりてきな結婚式のシーンが
あるんだがこれも美しすぎる。
新婦側のダンスはすごいんだが
新郎側のダンスはなんかうけた。

友達への追悼のシーンは
あの廃墟が美しすぎるし
子供たちだけってのが厳しい現実と
切なさが滲む。

おじいさんと少年に残された時間は僅か。
怖いよといって抱き合うふたり。
互いに見えぬ恐怖に怯える。
そんな2人が
最後バスで旅にでるんだけど
素晴らしすぎて
千と千尋の列車を思い出した。
別れなんか号泣。
血なんて繋がってない赤の他人なのに
めちゃ孫とじい。
すごい優しい、この二人が本当の
親族もしくはじいちゃんが若いときに
出会ってほしかった。

物語は海のみえる過去へまたとぶ。
死んだ奥さんが蘇っての
あの映像がまた美しすぎるの。
物語は奥さんの私の日に帰る。
明日の時の長さは?
永遠と1日。
生きてる時は愛し方に迷いがあり
今最期の時に求めてしまう。
わたしゃ一生わからんそう...
そして故郷に戻った少年の
海を眺めて....
こんな言葉にならない1日あるのか..
ベスト級一本。
あかね

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