永遠と一日の作品情報・感想・評価

「永遠と一日」に投稿された感想・評価

Ichiro

Ichiroの感想・評価

3.8
アレクサンドレの孤独と嘆きが胸を打つ。詩的でシュールな映像美も素晴らしい。少し最近のホドロフスキーに通じるものを感じた。
エイジ

エイジの感想・評価

3.0
綺麗な映像。

しかし、睡魔との闘いだったな。

これは夜中に観てはいけない😅


詩的たけど、ここまで行くと、逆に乗れない…。
Bom

Bomの感想・評価

3.6
素晴らしい文芸作品。
さざ波のようにゆるやかに流れるシーンは、時に締め付けられる感覚にもさせてくれる。

2018年初観作品196本目
ねこみ

ねこみの感想・評価

4.4
テオアンゲロプロス監督の映画がとても好き。
人物にフォーカスを当てて、焦点化させることで鑑賞者を圧倒させる、空間構成を緻密に組んでいくこの監督だからこそ生み出される雰囲気と映画の色が好き。

私は邦画がずっと好きで、
どうしても邦画には、是枝監督みたいなドキュメンタリーみたいなフィルムの素材をいかした長回しの淡々とした映像を期待するから、
洋画とはまるで違うものを求めるからいいんだけど、
すこしテオアンゲロプロスの映像は私的には邦画に求めるものまで埋めてくれるというか…。
好みの問題だけど
映像が素敵すぎる。
Tyga

Tygaの感想・評価

4.6
自分の最期がわかるということは最も幸せな不幸なのかもしれない・・・
パンチライン強すぎて、やる気なくなるいつも。超合理的シュルレアリスム
邹启文

邹启文の感想・評価

4.3
老若男女、それぞれ追うものが、探すものが違う。
おそらくそれが成長でもあり、生きることでもあるだろう
それだけ多くの人や景色、全てがこの映画に詰まっているのだ
hagy

hagyの感想・評価

3.5
言葉を語らなくとも、
映すことで表現される映画は好きです☺︎


鉄格子につかまる子供達
ベランダから結婚式を見つめる民衆
鳴り止まないアコーディオン
だだ下がる洗濯物
踊り続ける花嫁
それらは永遠に続くと思われた


この監督、名前恐竜みたいだな~ってずっと思ってたし、何か私にはまらないな~って思ってたけど、この作品は美しかったな、、
星

星の感想・評価

3.5
映像はたしかに綺麗だけど、お話そのものは在り来たりで陳腐かなと思った。アンゲロプロスらしく時間軸をバラバラにさせて進行させるいつもの演出法は冴えているが、最終的にブルーノ・ガンツ演じる老人のノスタルジーと感傷に埋没しちゃった感じがどうもしっくり来ない。晩年の巨匠が大体陥るパターンだよな、こういうの…。
海

海の感想・評価

5.0
明け方の合図に、ベッドから抜け出して、散らばったサンダルを両手に持って、そっと寝室を抜け出した。笑う声が、朝日と同じように 小さく漏れて聴こえる。白い砂浜を駆けていけば青い海が見える。
夜と朝が別れを惜しむその一瞬に、少年たちは服を脱ぎ捨てて海に飛び込んだ。

終わりはいつもこんなふうだよ。
何を探す。あざやかな出会い。やわらかい許し。ゆるやかな眠り。散らかった言葉や、愛するひとのくれたすべてのものへの答え。
明日と、明日の計画を立てる今日のこと。夜と朝の間の一瞬。生と死。永遠と一日。


最後の日が始まる。海辺の家で目覚め、少年と出会い、花の名前を買って、小さな頬に流れる涙、そして心から微笑みあった。魂の駅で降りる人々を、花束の行方を、音楽とそして詩の答えを、二人は静かに微笑んで見つめ続ける。
ある夏の日。海辺の家に集まった家族たちは、みんな白い服を着て、一人の赤ちゃんの顔を見に、海の方へと出ていく。眠る小さな赤ちゃんを、夏の海辺の日陰で、皆んなただ微笑んで 幸福そうに見つめる。


名前を呼ぶ声。幻の島の話をする少年。詩のように美しい手紙。話を聞いて、あなたに伝えたい、返事をして、こっちへおいでと、そう呼ぶ声。
迎え入れたはずの言葉はいつか行き場所を失う。何よりも美しく情熱的で、あんなに近くにあった人。知りすぎたことと、知らないままで居すぎたこと。一つずつその場で許され、そして愛され続けてきた。
忘れたことは一度もなかった。
いつもほんとうに思い出す美しい声は、わたしの名前を呼んでいた。

母と私。少年と私。あなたと私。永遠と一日。
いつも見つめ続けてくれた、何よりも美しく意味のある言葉。


何も終わらせない。
海辺の家へ戻って、悲しい顔もわらった顔も決して見過ごさず、明日の予定を立てよう。愛するひとの唇から、美しい言葉が零れ落ちたその時も、もう言葉は必要ない。買わなくても書き留めなくてももう二度と、なくなることはない。
何一つ終わらせない。
ただ帰るだけ、行き場所を失った言葉たちの帰る場所を、ようやく見つけることができた。

これは不幸せの物語でなく、悲しみでも寂しさでも終わりでもなかった。
古代都市の物語のように、すべての答えは愛するひとの一言へ依存していたように、夢のような海の、明け方の光の、愛するひとに見守られ続けた一人の長い人生の甘い瞬間。
とめどなく溢れる幸福に、いまはただ目を閉じていたい。


思えば、アンゲロプロス監督の映画ではじめて観たのがこの作品だった。いろいろ観てきて難しく感じることが多いけど、この作品はいちばん分かりやすくて、観終わったあとは、幸福だなあと思う。大袈裟な明るい感情も、目が離せない色彩のあざやかさも無いのに、海と空の青さと光と人々の真っ白な美しさがずっと胸に残って消えないし、眠りに入る瞬間に幸福な夢を見るように、すうっとすべての感覚がそちらへと向く。
はっきりとしているけれど、とりとめのないほど大きな幸福感。
凄いなあ。はじめて観た時は、ぼんやりとしていた輪郭。あの時はただただ羨ましかったなぁ。言葉がすべて、海へ 愛するひとのもとへ 帰っていったことが。いまははっきりと目に見えて手に触れる。心の底から好きな映画だ。
そしてこの映画今年で20歳なんだなあ。わたしと同い年の映画。わたしは運命論者だから、その事実もすごく幸福だ。


人生は美しい。
すべての言葉、生と死も老人と少年も。あまりにも美しい対極性。
それから、やっぱり海辺で赤ちゃんを見つめる家族のシーンと、アンナのシーンはすべて印象的だし、美しい。

人生最後に観るなら、いまのところこれだと決めている。
ようやく感想が気持ちのままに書くことができて嬉しい。

2018/4/21

濡れたアスファルトが夜の色を映す
捨てられた花束を拾うひと
名前を呼ぶ声

2016/10/7
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