福福吉吉

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3の福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.5
◆あらすじ◆
タイムマシン・デロリアンが落雷を受けて消失し、絶望するマーティのもとに1885年のドクからの手紙を届き、マーティは1955年のドクの手助けを受けてデロリアンで1885年へ向かう。アメリカ西部開拓時代にたどり着いたマーティは紆余曲折の上、ドクと再会する。1985年の現在に戻るべくマーティとドクは苦心する中、ドクはクララと出会って恋に落ちる。

◆感想◆
再鑑賞です。

前作の最後から繋がっており、1955年の過去から1885年というまだ科学の発達していない西部開拓時代へと大きくタイムトラベルするストーリーとなっており、それまでの雰囲気を一変させて独特の面白さを感じさせてくれました。

主人公のマーティ(マイケル・J・フォックス)は本作ではこれまでの時代と異なり、祖先のレベルという関係の薄い時代のため、衣装やルールなど分からないことばかりで困惑する一方、それでも相変わらず軽い感じでトラブルをいなしていく姿が楽しくて、また、表情の豊かなマーティのリアクションが多彩で愛らしいです。

一方、エメット・ブラウン、通称ドク(クリストファー・ロイド)は1855年の住人と化していて、衣装が様になっていました。マーティが現在に戻るべくドクは尽力してくれますが、クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン)との出会いにより恋に落ちます。本作ではドクがもう一人の主役として機能していて、彼の心情の変化などが描かれていて、楽しかったです。

本作ではマーティやビフの祖先が登場し、マーティの祖先はあまり活躍しないですが、ビフの祖先のビュフォード・タネン(トーマス・F・ウィルソン)は悪役として見事に大活躍してくれます。ビフの一族がいないと本作は成立しませんね。

映像として本作は西部開拓時代からほぼ動かないのでタイム・トラベルによる変化は少ないですが、西部開拓時代の中で様々なシーンを盛り込むことで変化をつけているので、退屈することなど一切ありませんでした。むしろ、終盤のデロリアンのシーンはこれまでにない迫力のある映像となっていて、観ていてワクワクしました。

完結編として見事な締め方だったと思います。これぞ大団円と言える内容に大満足しました。

鑑賞日:2024年3月21日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2023年5月5日)
福福吉吉

福福吉吉