菩薩

破局の菩薩のレビュー・感想・評価

破局(1970年製作の映画)
3.5
梅澤春人『BØY』の日々野晴矢、もしくはMOTHER2のポーラ以前の最も衝撃的なフライパン、フライパンはもはや朝食用の目玉焼きを焼く為に存在している訳ではない、愛する息子を狂戦士から救う為にあるのだと、のっけから「反転」が起きる。黒の追撃を振り切る青、そう言えばポーラを攫ったハッピーハッピー教徒達が唱えていたのも「ブルーブルー」、って絶対に関係無い。普通のドラマであればブルジョワが金に物を言わせて親権ぶんどってクソだなで終わる、もしくは改心してお涙頂戴的エンドで終わるのだろうが、息子を奪おうとした父親は自分の息子を失い、強き母親を貶めようとした間抜けな男は自分がどん底に落ちる羽目になる一筋縄ではいかない展開がシャブロルらしさなのだろうか、知らんけど。オタサーの姫的白痴少女に見せつけるブルーフィルム、彼ピの前では常に裸体を晒すソニアたん、カレーライスの女では裸にエプロンを纏っていたソニン、おっととっと夏はもう終わりだぜ…言うとる場合では無い。松本俊夫的サイケデリックで飛び散る風船、ラリパッパで始まる映画はラリパッパで終わる。お金がない!と嘆いたらお金が補充される環境に生きてみたいと心の底から思ってしまった、お金がないのは可哀想…自称:物書きは全員無職…。
菩薩

菩薩