料理もドキュメンタリーも好きなので最高でした。
デンマークの人気レストランで、世界一に4度輝いた「NOMA」が、2015年に日本で期間限定店をオープンするまでの日々に密着したドキュメンタリー。日本各地へ食材探しに奔走し、日本オリジナルメニューの開発に挑む、レネをはじめとするスタッフたちを映す。
ヘッドシェフのレネがメインかと思いきや、他のスタッフ達がクローズアップされているのがとても良かったです。
彼らの試行錯誤、産みの苦しみが丁寧に映し出されていて、製作者の料理人に対する尊敬の念みたいなものを感じました。
料理って自分のセンスを切り売りするようなものだから、私自身はそれを評価されるのがとても嫌いです。怖いし、うるせえ嫌なら食うなって思う。
でも彼らをはじめとするプロの料理人は、自分の料理にプライドを持ち、料理そのものを楽しんでいて、それで他人を幸せにする事に情熱をかけている。
自分の感性や信念を他人に分け与える、もしくはジャッジしてもらうって物凄く勇気のある事だと思います。
料理でなくても、自分の一生をかけて何かを表現したり、他人に分け与えたりする人って本当に凄い。それを見つけたことも、それを続けることも簡単じゃないと思う。
この作品では、彼らの人間らしい部分が感じらました。
こんな功績のある凄い事をやったんだ！って感じではなく、裏ではこんな苦労があって、でも彼らはそれを自分の意思で誇りを持ってやっていると言うことがひしひしと伝わってきたのがとても良かったです。面白かった！！
