中盤でディズニープリンセスに囲まれたヴァネロペが「あなたもプリンセス？」と矢継ぎ早に問い詰められるシーンがあるんだけど、ここが凄かった。
姫たち「最後に一番大事な質問！男の人がいないとな〜んにも出来ないと女の子だと思われてる？」
ヴァネロペ「そう！！それってムカつくよね？！」
この一連のやり取り、ただのフェミニズムではなくて、数十年にも渡って「一人では何も出来ない女の子」という偶像を作り続け、人々にそういったか弱い女性のイメージを植え付けてきたディズニーの懺悔だ。そしてそれをサラッとユーモアに昇華してセルフパロディしてしまうという…。すげぇよ…。
前作(ピクサーの中でかなり好き)に比べるとキャラクターが弱いなぁという印象は否めないけど、その代わり世界観の広げ方は圧倒的(色々権利取るのやばそう)。
そう考えると、続編が出る度に既存のキャラクターを掘り下げたものの世界観は広げなかった(というか広げようがない？)トイストーリーとは真逆の方向性だよなぁ。
4のラストは当時衝撃だったんですけど、その片鱗は既にこの映画で見られてたんだね。自己犠牲はしない、というアメリカ人の哲学。面白かったです。
