浅野公喜

遅すぎた涙の浅野公喜のレビュー・感想・評価

遅すぎた涙(1949年製作の映画)
3.2
ある夫婦の車に大金が入ったバッグが投げ込まれたことで始まるフィルムノワール。

この妻が主役且つ曲者で、金が欲しいあまりにアクシデント的ではあるものの夫を殺害、金を取りに来た怪しい男と手を組み義理の妹にバレないようアリバイ作りに奔走する等そのゲスっぷりはある種の清々しさを感じる程。この時代のノワールにしては上映時間がちょっと長めで展開が遅く、自業自得的なあっけないエンディングはじめ意外性が余り無いので凄く面白いとは言えないのですが、リザベス・スコット演じる悪女キャラはなかなか貴重なので興味有る方は一見の価値がある・・と言えるかも?
浅野公喜

浅野公喜