あお

ぼくと魔法の言葉たちのあおのレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
4.3
自閉症によって2歳で言葉を失い、大好きなディズニー映画のセリフを手がかりに、コミュニケーションを取り戻したオーウェン。

そんな彼が両親の元を離れ、大人への第一歩を踏み出す様子を描いたドキュメンタリー。

学校に馴染めなかったり、いじめられたりと辛い経験をしながらも、家族の愛に支えられて前向きに歩もうとするオーウェンの姿がとても素敵だった。

ガールフレンドとプレゼントを贈りあったり、一緒にクッキーを焼いたり。
でも別れることになってしまって、すごく落ち込んだり。
一つひとつの場面のオーウェンの言葉や仕草が、まっすぐすぎて可愛くて、何度も笑ってしまった。

両親は自分が老いることを心配している。
私たちがいなくなったら、オーウェンは大丈夫だろうかと。
でも一方で、失敗や挫折を繰り返しながらも成長していくであろう彼の幸せな未来を信じている。

私も、子どもの未来が心配になることがある。
もし、うまくいかなかったら?
傷ついたら?と恐れてしまうことがある。

でも、この作品の中のオーウェンを見て、勇気をもらえた気がした。

誰もが自分の人生に挑戦していく。
失敗したり、傷ついたりしたら、
その時はそばにいて支えてあげよう。
それができる親でありたいと強く思う。

僕は大丈夫。
最後のオーウェンの言葉に、涙がこぼれた。
あお

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