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ニコラス・ウィントンと669人の子どもたちのhukurouchanのレビュー・感想・評価

3.0
・道徳映画すぎて、綺麗事しか描かれていない。
イギリス人がチェコの子供を救った一方で、イギリスはチェコのレジスタンス活動を壊滅させた原因の一つだからなあ。
イギリスに亡命したチェコの若者が、正義と母国愛に満ちてイギリス軍となる様子はしんどすぎた。結局そのイギリスがバックで実施されたハイドリヒ暗殺計画は、そういう子たちが弾丸となって実行されて、結果として報復されてチェコのレジスタンス活動は壊滅するわけで。そりゃあ救った人間と、政府の人間は別人なので、そこに因果を持たせるのはナンセンスだけど、「そのシーン載っけて美談にするなら、これも伝えろよ」みたいな気持ちになっちゃった。
・ここでは連絡取れた人間しか出てこないので、まるで里子全員が幸せになったかのような演出が怖い。『異端の鳥』のようなケースを思い出した。戦争で余裕がない中、善意だけで里親になる人間だらけなんてありえんの?
・高齢ドライバーのイキリが酷すぎた。免許返納してほしい。
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