イチロヲ

桃尻娘のエッチな大冒険のイチロヲのレビュー・感想・評価

桃尻娘のエッチな大冒険(2015年製作の映画)
3.5
借金苦を抱えた父の蒸発により、生活困窮に陥った女子大生(青山未来)が、デリヘル業界の裏側を体験していく。性産業に飛び込んだ女子大生のドタバタ劇を描いている、オーピー配給のピンク映画。

デリヘル業界の人間となったヒロインが、多種多様な利用客、訳ありな同僚、社長夫妻との交流を介しながら、"Let it go!(流れに沿って突き進んで行くしかない)"を繰り広げていく。主にデリヘル経営者との心の交流が、人情喜劇調に展開される。

溌剌とした若さを振り撒きながら、どうにかして現状を打破しようとするヒロイン像は言わずもがな。風俗嬢の実態を熟知している経営者(なかみつせいじ)と元ソープ嬢の妻(円城ひとみ)もまた、当たり役を得ている。

自分の成すべきことを再確認して、去り際を見極める。教科書的な人情喜劇を堪能することが可能。ちなみに、ピンク映画のデリヘルは、"追加料金で本番するのがあたりまえ"の設定になっているため、現実のものと混同してはいけない。
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