ゆう

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのゆうのレビュー・感想・評価

3.3
非常に嫌な映画だった(良い意味で)
なぜこの不幸が起こるのか全く分からず、完全に詰み状態のまま物語が進んでいく。
謝っても意味がない、同じ事が自分に起きないといけない。別にマーティンがどうこうしてる訳じゃなく、スティーブンが犯した罪のツケが逃れられない不幸という形で現れる。
最後はみんな自分だけは助かろうとスティーブンに媚びを売ったり、マシューはマシューで「知りたい事教えてあげる代わりに、ナニしてくれるの?」等と急にクズ発言するし、ほんと嫌な映画だなーって叫びながら観てた。
ヨルゴス・ランティモスの映画は時々すっごくブラックな笑いのポイントがあって良いよね。あとみんな無表情すぎ。
中盤から話がガラッと変わるのも面白い。え、そんな話だったの?みたいな。
それにしてもバリーコーガン怖いな〜怪演って感じだったな。主役2人ともアイリッシュだからか、コリンファレルがマーティンと喋るシーンでちょっとアイリッシュぽいアクセントを感じたけど気のせいかしら。
ゆう

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