聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアの作品情報・感想・評価

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア2017年製作の映画)

The Killing of a Sacred Deer

上映日:2018年03月03日

製作国:

上映時間:121分

あらすじ

心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。しかし、彼らの特権的な生活は、ある少年を家に招き入れたときから奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、目から赤い血を流す。そしてスティーブンはついに容赦ない選択を迫られることになる…。

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」に投稿された感想・評価

頭の中を直に掻き回されるような、物凄い映画体験をした。ページを一枚一枚捲る度に、事の真相や全貌が少しずつ明らかになっていく推理小説のような細やかさと、よく研がれたナイフを目隠ししたままあてもなく振り回すような凶暴さとを併せ持った、奇奇怪怪で、異色の傑作。下敷きになっているのはギリシャ神話の「アウリスのイピゲネイア」。「神聖な鹿を殺してディアーナ女神の怒りを買った父親のために、娘である乙女イピゲネイアが泣く泣く生贄に捧げられた」だとか、「荒海を沈めるため、と自分に捧げられた乙女イピゲネイアを哀れに思ったディアーナ女神が、こっそり乙女と雌鹿とを取り替えたので乙女の命は救われた」だとか、それを描いた詩人によってバリエーションは様々だが、結局は鹿絡み。映画の主旨を考えると前者のタイプの逸話が一番適当なのかもしれない。「娘さんはどちらかと言うと文学の方が得意です。この間も『イピゲネイア』について素晴らしいエッセイを書きましたよ。全員の前で発表もしたんです。」まあ何ともストレートな伏線でした。突然現れたサイコパスの青年に家族を人質に取られ、肉体的/精神的に極限まで追い詰められていく父親、事態をコントロールしようと奮起して結局は空回りするだけの母親、という構図がどこか『ファニーゲーム』を彷彿とさせるなあ、と思っていたらなるほど、クライマックスの演出は確信犯でしょう。『ファニーゲーム』や同監督の前作『ロブスター』同様、こういう、エンターテインメント性の「善」を徹底的に廃した、ヒロイックなカタルシスの無い作品が、とても好きです。
ne22co

ne22coの感想・評価

4.4
2018年 観賞5作品目(試写)

不穏さMAX。めっちゃめちゃ繊細なのにぶっ飛んでて最高に震えた。(賞賛)
古代から人間の深層心理の中にあって、でもはっきりとは分からないこの設定と言うか、概念?をめっちゃうまく映像化している。

バリー・コーガン君、ダンケルクの時のあの存在感からのこのキャスティングは最高なのではないでしょうか。魂の所存が分からないような不思議な空気感。これからもっともっといろんな役で観たい。当分ボロネーゼ食べれないよ。。。(『アデル〜』を観てこのボロネーゼ恐怖症を解消しなくては)

途中のバイオリン?の音色に殺されそうになりました。あの音、、、天才。
Cocoa

Cocoaの感想・評価

3.7
こえーわ。
特にあの少年の一挙一動には、産まれたての子鹿がぷるぷる震えるほどのこわさ。
何が怖いかって、なんもよくわからんかんまま、クル!キットクルー!と怯え続けて、そのまま暗い画面に置いてきぼりにされたから。人は理解できないものに恐れを抱くとはこのことか!とりあえずみんな変です!
KiiHan

KiiHanの感想・評価

4.0
おもしろいこわい。今までにない新しいストーリーだった、不可解なとことかよくあるけどじわじわくる怖さであとでずっと話のことを考えてしまう
あとおしゃれ
TAKA

TAKAの感想・評価

4.0
バンコク映画館にて
なんといえばいいのだろうこの映画 。美しく、不快で、不穏 。ある少年が完璧な外科医の家族を破滅させるというストーリー。理由は明らかにされるが、方法は不明。2時間ずっと いや~な感じを味わえます。しかし作品は一級品。左右対称の絵&音楽の使い方 が巧く ずっと心を不安定にします。この主役の男の子怖すぎて夢にでてきそう~ あとニコール・キッドマンの演技もスゴい 一瞬全裸シーンもあり(笑
ず

ずの感想・評価

3.6
ひたすらダークな映画。音が怖い。会話一つ一つが怖い。徐々に変わっていく家族も怖い。全てが怖い。ホラーなんかよりもずっと頭に残って精神的にやられる。
始まりから終わりまで ずっと身体が強張っている感じ。不気味で不条理な映像と音楽、だけど不思議と見入ってしまった。
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.8
終始ミヒャエル・ハネケの『ファニー・ゲーム』を彷彿とさせる。不幸に陥ってゆく家族をただ静観しているような映像と、不穏で不快な音楽。時にじんわり人物にクローズアップする演出は、静かにそして確実に迫り来る恐怖を巧く表している。不条理劇マニアにはたまらない一本。
natsumi

natsumiの感想・評価

4.1
地元では上映されなかったため旅行先の映画館にて。冒頭から衝撃的すぎる。始終不気味で気持ち悪くてひしひしと背後から伝わる怖さがあった。ぎこちない会話を使った雰囲気づくりに徹底していて常に不安を感じる。ダンケルクでは健気な役を演じていたバリーコーガン、今回やばかった。超怖い。

観た後疑問が残ったので調べてみると、ギリシャ神話のアレゴリーだとか。好物すぎる。あとは失笑しちゃうシーンがたまにあるのが気になってしまった。個人的にはなくても良かったかなぁ。スパゲティ食べたくなったから夕飯に食べた。
ILC

ILCの感想・評価

2.0
「テオレマ」や「ビジターQ」が大好物な身としては、観る前からこれは間違いない案件になるはずだったのだが…

すげー眠たかった。あの不穏な音は耳に残ったけど
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