「あのとき生きることを選んだ理由は、あなたでした。 ――僕は君に逃げた、君は僕を救ってくれた。」
お互いにお互いを必要として、心を通わせてる瞬間も確かにあるのに、
言いたいような、言ってはいけないような。分かっていても、手離せないような。
そんな明確にできないでいる時間が、とても長くて、苦しくて、やっとたどり着いた本音と決断が究極に切なくさせた。
小説のラストは、その後も葉山先生が泉との写真を大事にしている、それを知った泉が涙するとゆうものらしい。
もう交わうことがない過去の大切な人を想う時間を描いたストーリーで、とてもよかったです。