このレビューはネタバレを含みます
ハリウッドでもないような前半のスピード感のある展開が素晴らしい。
後半逮捕されてからは若干グダるが、それでも緊張感は続いていく優秀なアクション。
ただ肝心な過去の事件が映画中に描写されていなくて、それってどうなんだろう。もちろん想像で補ってくれというんだろうが、スピード感のある展開がそうはさせない。きっと学校を燃やすなんて予算がなかったんだろうねw
最後の犯人ネタバラシは、まあ、逆恨み激しい爆弾の専門家なら納得できなくもないけど、ちょっと強引だな、とも思う。
この映画最大の弱点は、それだ。あまりに語られていない要素、見せていない要素が多すぎて、ん?となるところが多すぎる。
学校を燃やすシーンは必要だし、爆弾に詳しい犯人のバックグラウンドや、交換しようとしたスーツケースはたぶん爆弾で相殺しようとしたとか、いつから警察の人は操られていたのか、語られていなさすぎる。うまく本編とリンクもしなかった地下に閉じ込められたガス男のシーンなんか削ってもっと違うシーン差し込んでもよかったんじゃないかな。
それでもアメリカ以外からこんなに優秀なアクションが出てきたことは素晴らしい。前半は本当に神がかったテンポだった。