外面

22年目の告白 私が殺人犯ですの外面のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

隠してる事件あるの?真犯人いるの?犯人じゃないの?〜と、そっち?そっち?ってなる流れでとても楽しく見れた。
藤原竜也の配役が上手すぎる。演技派だから絶対に犯人だと疑わずに観てたから逆に引っかかったのある。
ただ、面白かったからこそ回収されてない言葉へのモヤモヤがあるな。なぜ被害者を被害者にしたか、たくみと婚約していたのに本当に死にたいと言ったのか、たくみが海外に行く意味……理解力不足もあるけど、そこまで回収してくれたらもっと気持ちよく観終われたと思う。

①どんでん返しに向けての伏線の貼り方も上品。最初に背中の傷を映すとか、最初の襲撃事件で男を止めるでもなく曽根崎を守ってるのとか、被害者遺族といって医師のところにしか来ないとか、配役として被害者遺族に医師を混ぜるとか。あと婚約者〜の仙崎の言葉も。

②このどんでん返しを全く予知させない予告がすごい。どんでん返し!って言われなくても曾根崎の存在で映画観たいと思わされる。そして仙崎を全く映さず何も映さず面白そうと思わせて、それを凌駕する面白さがまってる。予告の鑑。作った人センスある。

③アマプラ特典映像ついてるのすごいな。藤原竜也キッチンにポスター貼っててーとか言ってるんだけどお茶目で可愛すぎる。演技と普通の時の差が凄すぎて怖いよ。

④最後らへんの空港のシーン。後ろの広告に「生まれ変わるならまた私が良い」なの、制作側の強いこだわりを感じた。良い。

⑤憎しみは世代に連鎖する、みたいな話が結局まとめなのかな。テロリストへの憎しみが連続殺人に、連続殺人犯への憎しみが犯人に。なんだかんだラストで最初に出てきたちょい役チックな息子がめちゃくちゃ憎しみを抱えてて刺しに行くという流れが美しかった。
みんな演技派だから出来る流れなんだけど、牧村が主人公に見えて主人公視点が映り変わるのが見飽きない。牧村から曽根崎へ、曽根崎から仙崎へ、たまに被害者遺族に映りながら最後は息子の気持ちで終わっていくの見応えしかない。素晴らしい。

・野村周平、バラエティとか観てると陽キャすぎてめちゃ怖いけど役入ると全然違う顔する。弱気な青年?と言う感じが上手い。
・牧村の22年前すごくイケメンで結婚したい
外面

外面