ちゃんご

22年目の告白 私が殺人犯ですのちゃんごのレビュー・感想・評価

4.0
いくつもの伏線や予想外の展開がよかった。
序盤のシーンにもちゃんと意味があるし、さりげなく発せられたセリフ一つ一つがラストに生きてくるような、そんな映画でした。

藤原竜也演じる曾根崎はなんとなく酒鬼薔薇聖斗を彷彿とさせた。
悪人はときにカリスマ性を持つ場合がある。酒鬼薔薇聖斗はあんなに残虐的なことをしたのに、ファンも少なくはなかった。
曾根崎にも酒鬼薔薇聖斗と同じくカリスマ性があった。(本を出版したってのも酒鬼薔薇聖斗と同じだけど。笑)
ただ、酒鬼薔薇聖斗と違って犯行時に少年ではなかった。
精神鑑定に引っかからない限り、時効にならない限り、死刑や無期懲役などになる。
この映画では「時効」に関する法律がキーワードになっていて面白い。
「口は災いの元」という言葉があるけど、喋りすぎやでしゃばりすぎは本当によくないですね。この映画を見てて思いました(笑)あれをしなければ◯◯だったのに…とか思っちゃいました。

被害者家族のシーンもあるんだけど、本当に泣いた(特に夏帆ちゃんのシーン)。
犯人が事件について書いた本を出版するなんて、被害者側からしたら神経を疑うだろう。
なぜ本を出版したのか。後半で理由を知ったとき、衝撃を受けるはず。
少しグロいシーン(殺害シーン)もあるけど、「ミュージアム」(小栗旬主演)とかが好きな人には特にオススメの映画。