せい

22年目の告白 私が殺人犯ですのせいのレビュー・感想・評価

3.7
これも劇場に見に行きたかったやつ。やっと見れた。
ある日突然現れた、時効を迎えた事件の犯人。彼の登場、そして手記の発売によって、世間は彼に魅了され、被害者遺族は家族を二度殺される。メディアによって、自分の目に焼き付いた記憶によって、そして殺人を犯したことを自分の人生のうちの一つだと誇らしげに掲げられることによって。
殺人を犯した人間だが、犯行の手口が残忍であることや曾根崎のルックスもあり、人々が曾根崎に惹かれていくところがまた怖い。
実際こんな風に犯人が現れたら、非難する人もいるだろうけど、事件を知らない人や事件に関心がなかった人などによって流行になってしまう可能性もあるだろう。ネット社会だからこその盛り上がり方が、こうなったら怖いなと思わせた。
展開も分かりやすくて面白かったと思う。
泣きじゃくる藤原竜也が見たい人は見た方がいい。
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