イチロヲ

ザ・カラテ3 電光石火のイチロヲのレビュー・感想・評価

ザ・カラテ3 電光石火(1975年製作の映画)
4.0
中国太極古道との親交を深めるべく道場所在地の九重(大分県)に赴いた空手家が、武道館建設事業に悪徳組織の関与を察知する。沖縄古武術に精通する日系アメリカ人、山下タダシを主役に起用している、カラテ・アクション映画の第3弾(最終作)。

「女必殺拳」で志穂美悦子を支援していた早川絵美がヒロイン枠で登場。実際に少林寺拳法を嗜んでいる女優のため、体幹が備わったアクションを見せてくれる。理にかなっているのかイマイチ分からない、不思議な「型」の拳法もマンガチックで面白い。

主人公に挑んでくる敵役では、アフレコが遊び過ぎているオモシロ黒人格闘家と十字架を武具の代わりにするバチカン十字殺法の使い手がインパクト大。「キエーイ!」とか「ボァーイ!」とか、とりあえず奇声を上げておけ的な台詞演技もツボに入る。

山下タダシの演技力アップ(表情作りと所作に緩急がついている)が残念なところだが、渡辺宙明の音楽がカッコよく、デタラメ国際色を楽しむことができるため、総合的には大満足。
イチロヲ

イチロヲ