みぜ

ギフト 僕がきみに残せるもののみぜのレビュー・感想・評価

4.0
スティーブ・グリーソンの記録。

日本でも流行ったアイスバケツチャレンジ。
あの流行に乗ることはなかったけど、なんでこんな事やってるんだろう?が当時自分の中で先行していた。(日本はイベント事が先行している印象。ハロウィンって仮装パーティーじゃないんだよ?てきな。このバケツの水被る意味を分かっていたひとって実際どの位いたのだろうか。)

そこから数年経ち、周りに罹患者がいたわけではないのだが、ALSという病気に興味を持ち(私自身が似た名前の病に罹患したのがキッカケ)調べ上げた。

最後まで脳は動いているのに、最終的には体の全てが動かせなくなるという病。
脳が通常通り動いて、意思はきちんとあるという状況の中、全てが自分の力で動かせなくなるって、もう想像が出来ない。

原因不明だし、誰にでも訪れる可能性がある病だと思っている。たまたま私が“今”なっていないだけ。

人生に絶対大丈夫なことって何もないと思っており、明日はみんな何が起こるか分からない。
毎日を精一杯生きる、これに尽きる。

スティーブと実の父の関係、
厳しかった父が、スティーブが死んでしまう事が怖い、と言っているシーン含め、涙が止まらなくなる。

スティーブとリヴァース(息子)、
僕と同じくらい愛して欲しいと言ってもそれは難しいと思うから、自分の子供を同じくらい愛してあげて、と言ってるスティーブを見て号泣。

昨日ちょうど親と揉めてしまった自分には突き刺さる内容ばかり。

よく母親から、恩返しして欲しいとは思っていない。いつか自分の子供が出来た時に、同じ事をしてあげて、と言われていたもので。
(日本の表現となると直接的じゃなくなるなぁ)

あと、自分の考えを持てるようになって欲しい、それを伝えたい。
そしていつか意見がぶつかってしまって、その時は悲しくなるかもしれないが、そんな日が来るのを楽しみにしている
↑若干うろ覚え。
みたいな言葉にも、じーんときた。
みぜ

みぜ