まりた

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のまりたのレビュー・感想・評価

4.2
原作は未読にて鑑賞。

一度食べた料理の味を記憶し、再現することが出来る、
絶対味覚=麒麟の舌を持つ男・佐々木充(二宮和也)。
店の経営に失敗し多額の借金を抱えるなか、
楊晴明という中国料理界の重鎮から、山形直太朗(西島秀俊)が
考案した「大日本帝国食菜全席」という幻のレシピを
再現して欲しいとの依頼が舞い込む…。

レシピによって、世代を超えた人と人のつながり、愛情を感じる物語。
家族を顧みず、限界を超えた料理を作り突き詰めた山形直太朗に
献身的に寄り添う妻・山形千鶴(宮崎あおい)がとても印象的。
千鶴が居たからこそ、"あの”レシピが完成したのだから…。

そしてラストの佐々木充のセリフ。これはズルい。
なんと表現したらいいのか難しいが、、
この1言にこんなに感情を込めることができるのが凄い。
(これは、某番組で企画の秋元康さんも言っていた)
ストーリーの主軸は1930年代にあるため、
主役・西島秀俊 の方がしっくりと来る感じがある。
が、最後の二宮さんの1言で持って行かれた感 はあったかな。

本編内に複数に散りばめられた伏線が最後にすべて繋がった瞬間
あぁぁ~と、納得、よりはスッキリ感があって、
そういうことだったのか、とわかる。
それを踏まえてもう1回観てみようかと思う。
まりた

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