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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のzeroのレビュー・感想・評価

3.0
単なる料理映画ではないとわかっていても、料理がしたくなる。

予告編を何度か観てたら鑑賞したいなぁと思い、詳しいストーリーはあまり知らずに上映を迎えました。
予想通りな部分と予想外の部分でいうと後者の方が圧倒的に多い作品でしたが、期待はずれということにはならずに最後まで楽しむことができました。
過去と現在を繋ぐ展開は、なんとなく予想できそうな感じではあるものの、確証させる部分になってはっきりした印象です。
展開に少し無理があるとも思いましたが、元々が商売で引き受けたことを種にすればまぁ納得できなくもないかなという感じです。

二宮無双になる映画なのかなと思いましたが、良い意味で存在感が濃すぎることがないと思えました。
過去を描くことが単なる回想ではないので当たり前かもしれませんが、そこにもちゃんと主役はいました。
同じく、宮崎あおいは個人的贔屓目が強くなる存在ですが、美しくも脇を固める立場としての出しゃばらないところがまた素敵でした。
彼女の良さを十分に感じました。

どんな映画でも作中に料理が出てくれば、鑑賞後はそれに引っ張られて食べたい欲が湧いてくる自分です。
例外なく、お腹すいたなぁと思って食べたくなるぐらい料理にもインパクトはありました。
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