おっと! いい映画じゃないか! よくある心暖まる犬モノでしょ、と思っていたが「犬目線」という工夫を生かし、一本取られたなぁという感じがした映画でした。
原題を訳すと「犬の目的」となるが、そのタイトルそのものを話のテーマとして突き詰めて、人間がペットとして犬を飼ってる理由を考えさせる内容。
うちの家族も犬生を全うした子をずっと飼っていたので、彼が何を思って僕らと一緒に暮らしてたのかなとかどうしても頭に浮かんで、このストーリーに重ねてしまいます。
話が始まった60年代から、ベイリーが輪廻転生を繰り返して飼い主が変わるのに合わせて、時代の変化を画面が映し出しているのも興味深かった。
なんか、失業者が溢れる不景気にアメリカがなった時代ゆえに、終盤の展開があるのかもなとか思うと、ちょっと切なさも感じたり。
でも、そんな中で、孤独を埋めてくれる犬の存在って、言葉では伝えてくれなくても、意味がありますね。
ラストが本当に微笑ましくて、よくある心暖まる犬モノよりも全然ホカホカと心が暖まりまくりました!