自分は楽しめた、サバイバル映画。
多少というかかなりの御都合主義で、「電気」が消えた世界を描いている。正直この設定に現実味をどこまで持って見れるかが、キーになりそうだが、東日本大地震の事を踏まえた上で鑑賞すると最低限の物語的設定は受け入れられる。
ということをまあ、前提条件として、とにかく絵作りが凄い。というか、序盤の東京でのゆったりとした文明崩壊描写は凄い。
あれを見るだけで、十分に楽しめた。
ただ、ツッコミどころは山ほどあって、正直、人間も生体電気はあるわけで、止まらないロジカルはない。
また、昔の古き良き日本という描写を表現していくことを手放しに賛美しているのも納得いかない。
ただ、マンションでの老婆や犬の描写、盗まれたペットボトル、楽しげなあの一家など細かな加算点も多い。
逆にもっと残酷に描かないとリアリティは生まれないという問題もあり、日本という食料自給率が40%あるかないかの世界で、このような事が起これば、正直もっときつい事が起こってもいいような気がするが、流石にそれは描けなかったかという印象。
とにかく、あの大人数のエキストラを使った絵でもって行かれた作品だった。