Nunu

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のNunuのレビュー・感想・評価

4.1
初めて映画の邦題に納得したかも知れない
素晴らしい作品でした

初めて音が聞こえなくなるシーン、子供の頃初めて水が耳の中に入ってしまった時のどうしようもない不安感みたいなのが鮮明に蘇ってきて、不快な気分だったけど一気にこの映画に引き込まれた。その焦燥を忠実に再現してるリズ・アーメッドの演技もリアル。
聴覚障害者コミュニティのシーンもとても良くできていて、手話で繰り広げられる会話に全くついていけない主人公の疎外感が嫌なくらい伝わってきて、すごくムズムズしました。だからこそ、子供と打ち解けているシーンでグッと来た。

「ナイトクローラー」「ローグワン」「ヴェノム」と観てきて、主役に劣らない存在感を出し続けていたリズ・アーメッドが、こんな素晴らしい映画で評価されているのは素直に嬉しい。
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