Nunuさんの映画レビュー・感想・評価

Nunu

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

本作がそうであるように、私自身もなるべくフラットな目線であらゆるバイアスを取り除いて鑑賞するよう努めたが、陸軍長官が「京都はハネムーンで行ったが素晴らしい街だったので候補から外そう」のくだりは中々来る>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

まずSkypeの効果音が懐かし過ぎてよかった。そこで一気に引き込まれた。

序盤は凡百の恋愛モノにしか感じなかったが、後半になるにつれて面白さが増してきた印象。
思ったのは、ノラは異国の地で暮らすにあ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

特に派手なシーンがあるわけでは無いが、かなり見応えがあった。
刻一刻と変わる真実の姿に最後の最後までどっちに転ぶか分からないのが面白い。セリフでこねくり回す法廷のシーンも緊張感があった。

作中で弁護
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

「BLUE GIANTはさ、ジャズを、あえて音が出ない漫画で描いてるのが良いんだろ?」
そう考えていた時期が僕にもありました。

劇場で見なかった事を後悔した映画ランキング堂々の1位かもしれないです。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.9

上手く言語化できないですけど、この感じは邦画でしか味わえないなあと思う。
広告代理店のブラックな感じとか、上申制度とか、社員同士の雰囲気とか、やり尽くされたタイムループ物だけど面白かったのはそういうコ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

2時間以内で良い映画っていうのはそんなに多くないのでこういう映画に出会えると嬉しい。

なんかウェス・アンダーソンぽいしコメディ寄りかなと思って見ていましたが、段々これ笑って良いのか…?と複雑な感情に
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

カメラワークが印象的
クローズインとクローズアウトってこんな効果的に使えるのかという感動

何か劇的な展開が起こるのかな、と思いながら見ていたがラストまで焦らされてとにかくもどかしい(褒め言葉)
本作
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

どういう感情で観ていれば良いのか分からなくなった。前情報をほぼ入れず、この監督の作品も初鑑賞だったので全ての情報が純度100%で襲いかかってきて、鑑賞後に言葉出なかった。良い意味で。

エマ・ストーン
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

これ観るタイミングによって感想がめちゃくちゃ変わりそうだ。
ジェシーは極端だけど、程度は違えど自分も子供の頃はああいう風に親を困らせていただろうと思うと複雑な気持ちである。
もしこの映画を親になった時
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

パーフェクトデイズ過ぎる。
誰しもが一度は感じたことあるような日常の中の「これいいな…」を巧みに映画に落とし込んでいた。
ルーティンのような毎日を送っている人も、目まぐるしく移り変わる毎日を送っている
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

ティモシー・シャラメで目と心を清めて2023年を終える事が出来たので良かった。

『チャーリーとチョコレート工場』を観た時ほどのワクワク感は本作からは感じられなかったが(鑑賞者が年老いたため)、それで
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

名作ですが何気に初見
作中派手な展開など無く、セリフもあまり多くは無いがかなり引き込まれる。それは東京が舞台だからではなく、やはり2人の心情の機微が面白いからだ。
ビル・マーレイとスカーレット・ヨハン
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.8

似た様な作品にジョニー・デップの『MINAMATA』があるが、今作はジャーナリストではなくそれをアシストするタクシードライバーがメイン。ロードムービーとも分類出来る。

市民vs国家の図はさまざま描か
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9

Netflixでの配信が予告されてるが、フィンチャーだしと思い切って映画館で観て心底良かった。あの緊張感は映画館の音響で観るべし。

オープニングから主人公の長い独白とフィンチャーみをたっぷり感じそれ
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.7

ドラマシリーズが大好きだったので。

完全に内容は忘れていたけど、復習などせずに見てきました。特に問題なく最後まで見れたので良かったです。ただ、もちろん復習してから見た方が良いとは思います。

もう数
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.7

良いアニメだったなあ…としみじみ浸りながら観るにはちょうど良い。もれなく見直したくなる。

改めてODDTAXIは非常に良く出来た構成だったなと感じる。伏線がのはりかたが秀逸。

ダイアンとミキがもっ
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.9

今作は比較的面白かったな。
話がシンプルで分かりやすい。
上海、香港、ロンドン、スコットランドのどのパートも街並みとか風景が最高。スパイ映画は舞台がコロコロ変わるからそれも楽しいところ。
最後が自分の
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.7

前作を見てからだいぶインターバルがあって、話の序盤は思い出すのに必死だった。何となく前作よりはアクションに多彩さがあって楽しめた印象。
ただ、自分のせいなのかも知れないが話しが少々わかりづらいのとアク
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.9

立ち返って初期の頃のウェス・アンダーソンを鑑賞。昨今の作品に比べていい意味でまだ普通の映画に近い印象。

個人的にロードムービーは好きなので、今作は間違い無いだろうなとは思っていたがまさかインドが舞台
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

安定のウェス・アンダーソン
次々に映し出される美しい映像を、ただひたすら吸収する時間。それで満足。

相変わらずの構図と役者達。画作りの安心感はすごいし、エドワード・ノートンの声聞くと安心すらする。
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.8

「バービー」からのマーゴット・ロビー繋がりで。

ほとんどの登場人物に共感できなかったが、作品としては面白かった。一流アスリートは品行方正かつリッチであるというステレオタイプがあるから、そうじゃない人
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

本国ではめっちゃウケたとは聞いていたものの、全くのノーマーク。まあお盆だし行くかくらいのノリで観に行ったら思いがけず良かった。

まず「バービー」というおもちゃを通して色んな事が見えてくるのが面白い。
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.0

予想外に良い作品だった。

役者達の赤裸々後日談という建て付けはもちろん面白いが、シンプルに役者という仕事についての解像度が高まるという意味でも良い。

当たり前だが1作目2作目の時は登場人物のほとん
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

狂気に取り憑かれるプロフェッショナル系はめちゃくちゃ好きなので、かなり期待しての鑑賞。
結果的に作中のターでなく、ケイト・ブランシェットの役作りのプロフェッショナルに心打たれました。

もう始まり方か
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

序盤の臨界点ギリギリ校長室のシーン、先生陣の煽り能力が高過ぎて(色んな意味で)良かった。

これから親になっていく身としてはハードモード過ぎてとにかく震えたし、教師というお仕事をされている方へのリスペ
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

先駆者がその分野の存続を賭けて権力に立ち向かう様がただひたすらに「エモかった」。

東出昌大は言うまでもなく良くて、相変わらずこの人の表情はすばらしいと思った。加えて彼を取り巻く弁護団も印象的で、東出
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

色んな人にハードル上げられまくってたにも関わらず、それを悠々と超える完成度で感服しました。

その視点の話なのかってのも良かったんだけど、絵がちゃんと井上先生の絵だったし、なにより試合のシーンの圧倒的
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

とにかく石原さとみが可愛いという前評判のもとずっと気になっていたやつ

テーマがテーマだけにあまり明るい話では無いんだろうなと思っていたけど、言うほど暗くないし観ててあんまり不快にはならなかった。
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

アニャ・テイラー=ジョイ目当てで観に行ったんだけど、良い意味で予想してた物と違いました。

そこかしこに散りばめられた皮肉の連続で、一歩引いて見れば笑えるのですが、進行は至ってシリアス。どこか「ミッド
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

直前に前作を見ておいて心底良かった
OPからのバーのシーンから教官登場の流れがやはり完璧で、これ往年のファンは胸熱くなるだろう。

年取ったトムクルーズが生意気なパイロット達に老害扱いされるのかと思っ
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.7

エンドロールの旧作の映像を観て流石に今作においては福山雅治も老けたな、と感じざるを得ませんでした。そして今回は北村一輝の見せ場が多く、ガリレオシリーズである必要性があんまり無かったような、、。

まあ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

映画館で観て正解ですね。あの音の圧が無かったらこの映画の迫力は半減していたに違いない。

そして思わず”Nope!”と言いたくなるような話だったので驚きました。1mmも予想してなかった展開。序盤早々か
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.8

元飲食店従業員としては、観ていて非常に息が詰まる。まじで繁忙シーズンは胃に穴開きそうになるもんね。

撮影方法に関しては言うまでもなく素晴らしいが、役者さん方の演技もそれに負けないくらい良かった。店内
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

なるほどなあ、端々から是枝監督みが溢れてて良いなあ。

でもそれ以上に、訳あり家族が一つの車で移動するという構造が完全に『リトル・ミス・サンシャイン』などのロードムービーを彷彿とさせてテンション上がっ
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

これ魔法界版おっさんずラブっていう解釈で良いのかな
そういう視点でみるならばマッツさんは適役オブ適役で、とにかく最高だったのだけど。

内容に関しては、あらゆる方面の描写が不十分なのかなあという印象。
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

個人的に1作目がハマらなかったので積んでいたのですが、最新作のキャッチアップのために鑑賞

普通に良かったです。ちょっとシリアス感があって暗いほうが個人的には好きだったので。ハリーポッターシリーズとの
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