ラスト73秒の静寂。
この静寂はぜひ体験してもらいたい🥺
大学の心理学の授業でカウンセラーもしている教授がプチカウンセリング体験してくれたときを思い出した。
教授:授業に出て単位とらないといけない?
もちゃ:はい、それはまあ。
教授:なんでいけないの?
もちゃ:え...
「こうしたい」とか「こうあるべき」とか「こうしなきゃならない」とか
それは思い込みで、そうじゃない世界線では幸せになれないのか?
思い込むことで力が出るシーンもあるとは思うが、思い込みが枷になって視野が狭くなることもある。
サウンドオブメタルでは静寂の反対は「ノイズ」と表現されていた。
バンドを再開しなきゃいけない。
アルバムもつくらなきないけない。
ツアーにも出なきゃいけない。
彼女はおれを待ってるから早く復帰しないといけない。
手術代を工面しないといけない。
身の回りのものを売り払ってお金は得たけど、必要なものだから取り戻さないといけない。
またお金を工面しないといけない。
ラストに訪れる静寂。
ノイズからの解放。
思い込みからの解放。
そこにはいくつもの可能性が開かれていた。
厳しい状況だけど腹をくくって、バンドを再開してもいい🥁
コミュニティに戻って同じ苦しみを持つ人たちに寄り添ってもいい👂
はたまた別の選択肢も。
例えばバンドの再開を選んだとしても、これまでとは違い決意新たにバンド活動できるだろうし、
他の選択肢を選んだとしても、それなりの覚悟を持って選ぶだろうから"その道には不幸しかない"なんてことはないだろう。
TENETでも感じた「人生に無駄なことなんてひとつもない」というメッセージに、自分の心も少し解放されたような気がした🥺
例え望まない方向に転んだって、「望んでない」だけであってそれが「不幸」なんて誰が決めた?
望まない方向に転んだとしても、一歩踏み出そうかなと思える、人に勇気を与えることのできる素敵な映画やったと思います🥺