NAOKO

CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章のNAOKOのレビュー・感想・評価

CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章(2016年製作の映画)
2.0
キャラクターデザインや予告編が公開された時から不満しかなかったのですが、Netflixで配信が始まったのと、とりあえず悪く言うのは観てからにしよう…という事で鑑賞。


結論から言えば、まー酷いです。
特にCGのクオリティの低さは覚悟はしていたけれど、本当にシャレにならないくらい酷い…。
のっぺりしている上にカックカク。一体いつの時代のCGだよ…って感じです。
それだけで面白さが7割くらい減る。


キャラデザは『RE:CYBORG』の時より更に今っぽい絵になり、00ナンバー達の顔に覇気が無い…。
『RE:CYBORG』の時も最初こそキャラデザに怒りを覚えたものの、デザイン変更にもそれなりに意図があったしアクションがカッコ良かったため、観始めれば気にならなかった。
けど今作はそもそもCGの出来が最悪なので、違和感しか無い。

特に003ことフランソワーズは、萌え系っぽい幼い顔立ちにナイスバディと、改悪の極み!
『RE:CYBORG』で下着姿でジョーに迫るフランソワーズにも仰天したけど、これまでずっと母性的だったヒロイン像に”一人の女性(性欲込み)”という一面を描いていたので受け入れられた。
けど、本作では割とただの可愛い子ちゃんでしかなくて本当に残念。

あまつさえBD・DVDの購入特典グッズでは水着姿になったり、着衣が乱れた状態の抱き枕にされているフランソワーズを見て、なんかもう悲しい…。
公式でこの扱い、もはや石ノ森先生への冒涜行為ではないでしょうか。


良かった点は00ナンバー結成からの歴史を振り返ってくれたシーン。
0013やミュートス編、ヨミ編、RE:CYBORGなどのワンシーンを振り返りつつストーリーに絡めてくるのは、ファンとしては嬉しい。
それにしてもギルモア博士、一体何歳なんだ…!?

アクションシーンも多く、それぞれのキャラをこう動かすか!みたいな面白さはある。
けど、ここでも映像技術がその面白さに全然追いついていないため、実に迫力の無いアクションに仕上がっている…。

個人的には平成TVアニメ版が大好きなので、あの絵やキャストでやってくれていたら最高なのに…。いや、せめて『RE:CYBORG』のテイストのまま作ってくれていれば…と思えて仕方ない。
予算や制作期間の不足など色々事情もあるのでしょうが、これは劇場公開できるレベルの商業作品ではないです。
観に行かなくて本当に良かったと思いました…。
NAOKO

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