Jasminne

安城家の舞踏會のJasminneのレビュー・感想・評価

安城家の舞踏會(1947年製作の映画)
3.5
衛星劇場でやっていたのをハードディスクがいっぱいだったのでアマプラで見られるとそちらを削除して、アマプラで鑑賞。
大損こいた。アマプラで見ると画質も音質も最悪なものが流用か?みたいな感じでつかわれているでしょう。それだった。悪質な感じがする。ちゃんとお金出してフィルムを手入れして、それを見るのが映画好きの務めだと思った。
便利とか安いとかそういうものには理由がある。

というわけで、作品について。
華族が法律で消えてみんな平民になるときに没落した人たちがいたのだけど、その前から経済状況は悪かったと思う。実際に多くの旧華族が土地や建物を売って生活を立て直した。有名なのはプリンスホテル。旧華族や旧皇族の土地を買い取ってホテルにしたからプリンスでホテルだった。
太宰の「斜陽」もそう。
本作は「櫻の園」をベースにしているようだけど、原作未読で何とも言えないが、原節子演じるプリンセスが階級という足かせから解放される若い女性を生き生きと演じていていいですね。「青い山脈」の時もそう。戦前の俳優活動には疑問符が付くような作品があるけど、戦後の解放感を演じさせたら原節子は抜群にうまいと思う。


203
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