安城家の舞踏會の作品情報・感想・評価

安城家の舞踏會1947年製作の映画)

製作国:

上映時間:89分

ジャンル:

3.7

「安城家の舞踏會」に投稿された感想・評価

WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

4.5
奥行きのある画面が楽しい。煙草のけむりが流れ込んできて森雅之が登場するとこかっけー。それに、往復ビンタ喰らって笑いながらピアノ弾き始めるのキザ過ぎた。
Scopio

Scopioの感想・評価

-
古いものは滅びて、新しいものが生まれる。……ひっかかる言葉。
まこと

まことの感想・評価

3.9
厳かな雰囲気は最初だけ


次第にそれぞれの思惑が蔓延し始め、そしてそれが表面化していつのまにやら愛憎渦巻く舞踏會に


それでも深淵な雰囲気は最後にまた戻ってくる、なんなら数倍になって戻ってくる


ご紹介していただいた古い日本映画ですが、これは掛け値無しで良かったと言える一本でした


原節子の凜とした姿と振る舞いが光る
原節子主演

また凄い作品に出会ってしまいました。

第21回キネマ旬報ベストテン第一位。
2009年オールタイムベスト映画遺産200日本映画篇(キネマ旬報社)第36位。

戦後の憲法により、それまでの華族制度が廃止になり、没落する安城家。
末っ子の敦子(原節子)の提案により最後の舞踏会を行う。
その舞踏会に、色々思惑のある人物が訪れ苦悩する安城家の人々・・。

私も戦後の華族廃止には興味があって、この作品は分かりやすくドラマチックに、ストレートに解説された感じです。
個々の人間ドラマも丁寧に描かれていて面白かったです。

原節子さんは、小津監督作品とは違った魅力が出てます。

ちなみに、学習院って元々は華族の為の学校だったんですね。いまさら(笑)
浮浪者

浮浪者の感想・評価

3.6
相当程度に素晴らしい。崩壊感覚が身に染みてる。そのうち書き加える。
「素晴らしゅうございました」
こんな言葉使いが うつってしまいそうな作品でございました。

華族の中でも名門とうたわれた安城家。
しかし新憲法で華族という特権階級が時代の流れもあり 消えることになったのです。
政府が制定した財産税法絡みで 代々 住んできた立派な家を手放すことに‥‥ 。

最後に記念として舞踏会を開きたい長女。
働いて食べていく生活など一度もしたことのない一家がこれからそういった暮らしを強いられるその前に華族であった思い出を残したかったし色んな複雑な思いがあったのでしょう‥‥ 。

ところが舞踏会では 一家のゴタゴタが始まってしまい‥‥ 。
でも一貫していつも笑顔を絶やさず誰にも優しく品のある妹役の原節子さま。
実際の節子さまもこのようなお人だったように感じてしまいました ♡*.+゜


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今年もどうぞよろしくお願いします♫
2018年は いま1番のお気に入りの作品を超えるほどの作品を お互い見つけたいですね (∩ˊᵕˋ∩)❤︎❤︎
かす

かすの感想・評価

3.0
ヨーロッパで死ぬほどされ尽くされているいわゆる定番な話題を日本の貴族制度廃止に重ねた脚本には驚かされた。
この映画の中で重要なのは誰も死なないことではないか。
日本的な感覚。
ヨーロッパの没貴族者は必ずと言っていいほど誰か死ぬ。
その誰かは決まって女であるわけだがこの映画では死にそうな女は誰も出ては来ない。
日本的(というか新藤兼人的なのか)な女は強い男は弱いという感覚が少し邪魔かもしれない。
しかしこの映画は走り出したプロレタリアを追いかける没落したブルジョアジーが砂浜を転げまわり宝石という資本を落とし追いかけるというシーンで終わっているのでその後はどうでもいい。
華族制度廃止の翌年の映画。
今までの生活が続けられなくなり、ついに屋敷を手放すことになってしまった名門安城家。没落華族が最後にみる一時の夢として舞踏会を催すのだが、そこで様々な思惑が交錯するというもの。
家族のなかでも、こうなってしまったからにはなるべくはやくに順応しましょう派(次女)と、まぁなるようになるんじゃねえの派(長男)と、拙者絶対に働きたくないでござる派(父・長女)で割れている。
登場人物ひとりひとりの心の機微を丁寧に描きながら、時代とともに否応もなく変わってゆく富めるものたちの力関係を残酷なまでに描き出して見せた脚本と演出が見事。
原節子の立ち居振舞いはもちろん絶品だが、彼女の話す日本語がすこぶる美しい。庶民が言うとギャグになってしまうであろう「ごきげんよう」だとか「ごめんあそばせ」など、正しい上流社会の言葉遣いを常日頃から口にているかのような自然さで演じてみせるお姿は、私の目にはもったいないくらいの気品に満ちている。
舞踏会なので音楽にのせたダンスパーティが見せ場となるのだが、客人を招き入れる広間はボウル・ルームと言うには些か狭く、洋風の邸宅とはいっても日本家屋の域をでない構造なので、外国映画の舞踏会のような優雅なダンスシーンでないのは悔やまれる。
気位の高い出戻りの長女が、元運転手だった男のプロポーズを受け、首飾りもハイヒールも投げ出して浜辺で後を追うシーンが好きだし、森雅之のニヒルを気取って女を泣かせるクズっぷりはここまでくると清々しい。
47年という古さもあり、音質画質ともに粗いが、モノクロ映画を幾つか観たことがあれば気にならないだろう。
初)ヴィスコンティの作品を思い出してしまった…ヴィスコンティ作品の薄味版かな?(出来事だけかいつまんで人物描写が薄くドロドロ感も薄い…)と思う。でも当時の作品にしては刺激的なものだったと思うし、戦後の庶民の生活を描いた作品は沢山観たけど貴族のものは新鮮だった…森サンって芸達者だなぁ~
原節子の視線が楽しかったし、スイッチ入った後の森雅之の顔がカッコいい。

人が沢山いるのはやっぱりいいな。
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