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安城家の舞踏會ののすのレビュー・感想・評価

安城家の舞踏會(1947年製作の映画)
4.1
煌びやかな華族の没落の一夜を優雅な舞踏會で飾る。太宰治の「斜陽」を連想させる。これからの運命を誰よりも静かに落ち着いて受け入れる、ごめんあそばせ…とお上品で哀愁漂う、原節子。彼女を楽しむ作品でもある。あとやっぱり森雅之は絶対に期待を超えてくると思った。彼は最高の役者だと思う。ところどころの描写が興味深い。貴族としてのプライドを捨てきれない家族。舞踏會で展開する様々な境遇の人々の交わり。成り上がって行く人間が居てその為に滅ぶ人間も居る。お見事。
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