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汚れたダイヤモンドのodyssのレビュー・感想・評価

汚れたダイヤモンド(2016年製作の映画)
3.5
【ダイヤモンド加工業のあれこれなど】

パリで、泥棒稼業の手伝いなどをして暮らす青年。
亡き父は祖父の代からのダイヤモンド加工業の家に生まれ、優れた加工技術で将来を嘱望されていたが、事故で指を失い、それが原因で兄(青年の伯父)から追放されたと聞かされていた。

或る日、青年はアントワープで暮らす伯父の息子(つまり青年の従兄)に誘われて、彼の仕事場である建物の改修工事に関与する。アントワープには青年の亡き父を知るダイヤモンド加工技術者もいて、青年はその人物から加工技術を学び、伯父の仕事にも関わるようになっていく。

しかしパリ時代の泥棒仲間が訪ねてきて・・・

最初は父を追放した伯父への復讐をもくろんでいた青年が、仕事で受け入れられるにつれその気持ちに揺らぎが生じるが、他方でパリ時代の仲間への義理もあり・・・。

人間関係だけでなく、ダイヤの加工や魅力、青年役のニールス・シュネデールの存在感、舞台となるアントワープの都市の様子など、色々な映画的な魅力を楽しめる作品。
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